そして旅は終わる。【中国東北バックパック一人旅】

ということで、10月末から2週間近くの中国東北地方バックパック一人旅は終焉へ。
いろいろなところで、北京で知り合った友人達、友人達の実家、友人達の友人にお世話になりながら、2週間はまるで日本語も喋らないそういう時間でした。

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わたしがなぜ旅に出たのか。
それは言葉ではうまく言えないのだけれど、
ただ旅に出たかったというだけで、特に東北地方へのこだわりがあったわけではない。


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ただ、上海→北京と都会で暮らしていて、
たとえば、中国の東北地方の一般家庭はどんなものなのか、
そんなこともしかしたら、知らなくてよいことかもしれないけれど、
わたしにとって、それはちょっと違う。

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今まで見たことないような暗い夜があり、
今まで感じたことないような触感の畑があり、
今まで食べたことのない味があり、
そして、今まで知らなかった自分もいる。

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決してわたしは詩人になりたいわけでもないけれど、
そして、旅人になりたいわけでもないけれど、
わたしが旅をしたこの2週間。
天安門では車が突っ込んでたり、
山西では爆発してたりしてたけれど、
わたしは東北地方の誰からも忘れられたような場所を、
歩いていました。


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おいしい味、
やさしいこころ、
いろんなものを体に蓄積し、北京へ帰っていきました。

北京駅はいつものように人でごったがえしていました。
「北漂」(北京に出稼ぎにくるひとたち)。
北漂の夢と、絶望、そんなものの混じった喧噪の中で、わたしはまた北京の暮らしへ戻って行ったのです。


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延吉〜北朝鮮にほど近い街へ【中国東北バックパック一人旅】

北朝鮮との国境の街 图们で2泊する予定だったけれど、图们は本当になんだか場末な街で、北朝鮮との国境の場所を見ると、あとは何もすることがなくなってしまう。
なので、急遽予定を変更し、2泊目は延吉へ移動。

图们から延吉は鈍行で1時間。

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延吉の駅を出るとこのネオンにほっとする。
だって、图们は場末だったから。


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ちなみに5元(100円もしない)。
1時間の道のり。


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日本人の女の子なんてかなり珍しいのだろう。
みんなこっちを見てきています。


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延吉の街。
ここも朝鲜族が多いので、何もかもハングル併記。
いったいどこの国にいるのか分からなくなる。


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夜は狗肉(犬肉料理)を諦め、
普通に韓国焼肉。
が、ここはおいしかった。
道行く朝鮮族の若いカップルに教えてもらったお店。


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そして、おやつなんて買っても、こんなことになる。
どれも韓国のお菓子。


ここは辺境の場所。
誰からも、どこからも遠く離れ、
北京を、日本を遠くにかすかに思いながら、
わたしはわたしと旅をしていた。







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北朝鮮との国境の街へ【中国東北バックパック一人旅】

北京でアタラシイことをはじめるにあたり、なにかと忙しくなってしまった最近。
なかなかブログすら更新できぬ感じになっているが、
これは、北朝鮮との国境の街へ行ったときの記録。


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目的地は「图们」。
朝鮮族が多く住む町。
吉林駅から電車に乗るのだけれど、ここへ行くには鈍行(慢车)しかない。
吉林駅から9時間程度の電車の旅。

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向かいに座っていたのは朝鮮族の一家。
韓国語と中国語を交えて喋っている。

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9時間も電車に揺られるため、事前にいろんな食べ物を買い込んでから乗る。
子供連れは大変だろうな。

車窓は、ひたすら田園風景。
とはいえ、季節は秋。
聞くところによると、夏は、車窓から見える風景が「真緑」でとても美しいらしい。

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そして、いよいよ北朝鮮との国境「图们」に到着。
こんなところへ行く日本人って、たぶんきっと少し変わってる。

街は、全てハングル併記。

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川をはさんで向こうは北朝鮮という場所の公園で卓球をするひとたち。

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この写真の黄色のおじさんと卓球を一戦まじえました。
卓球王国中国のおじさんをして「なかなかの腕前」と言われ、ご満悦のわたくし。


そして、この川の向こうは北朝鮮。
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ほんとにささいな川だこと。
以前韓国に旅行したときに行った、北朝鮮との国境では、兵隊が銃をかまえて立っていたが、ここにはそういう風景はない。
のどかな農村。
川をはさんで向こう側で、工事作業をしている人たちが見えるのだが、
このひとたちは北朝鮮人。

一応、大声で喋るなとかそういう注意は掲げてある。
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そして、北朝鮮の紙幣などが高値で売られている。

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それにしても、さすが辺境。
中国人が観光地としてよく訪れると聞いてはいたけれど、かなり場末な感じの街。
しかも、あまり大きな宿泊施設とかがない。

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それにしても、
この橋の半分から向こうは北朝鮮。
そして、コチラ側は中国。

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ここは、まさに辺境。
そして、こんなところまでやってきた日本人がわたし。
まさに旅なのである。



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太陽とともに【中国東北バックパック一人旅】

いままで見た中で一番暗い夜。
太陽が沈むとご飯を食べ、眠り、
そして太陽がのぼると同時に、自然と目覚める。

太陽とともに暮らしていた気がする。

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なにもないかもしれない、
トイレも畑の中だし、
水道はない、ときに電気も止まる、
联通(中国の携帯通信会社)の電波は圏外、
そんな場所だったけれど、
太陽とともに暮らし、
そして、自分の中の中国がここにあるのではないかという気がした。


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観光で行く旅行とはまた違う、
ほんとうにいろんなものを知ることができた今回の滞在。

少なくとも、
太陽は毎日のぼっては沈み、
そして人も眠っては起き、
そうやってどんどんどこかへ向かっているのだと思った。

ひとも、
せかいも、
じぶんも。


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【中国東北バックパック一人旅】トウモロコシ農村の街にて

ハルビンから南下し、吉林省。
ここに北京でできた友達の実家がある。
そしてここで滞在させてもらうことに。
感謝感謝。

場所はこのような場所。

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长春と吉林の中間。
トウモロコシを栽培する農家がたくさん集まる小さな街。

そんな街の市場がおもしろい。
北京の市場より、新鮮なものが多い気がするし、もちろん価格も安い。

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たとえばお野菜売り場。

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たとえば肉売り場。
この光景は、北京の十里河や望京の市場でも見るこの肉売り風景だけれど、
ここもなかなかの活気。

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この日は雪が降っていた。
やはり東北地方の冬は早い。

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近くの商店。
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田舎のこの村では、
とりあえず近所付き合いが密で、こういう八百屋さんなどに用もなく人が集まって来て、だらだらと世間話をして、何も買わずに帰ってゆく。

「右手をケガしちゃったよ」
「どこで?」

「魚を買って来たよ」
「何円?」


そんなとりとめのない会話。
日本の東京でも、北京でも、
なかなか出くわさないこういう光景。

でも、人と人って、
愛だ恋だ友情だ、薄情だ、
そんな単語以前に、こうやってつながっていくんだな、って、
ぼーっと眺めてた。

ここは、観光客なんて誰もいない、
外国人なんて誰もいない、
そんな小さな村。


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【中国東北バックパック一人旅】ハルビンを離れ、吉林省へ

ハルビンの町歩き。
夜景の方がきれい。
というか、どの人に聞いても、なんで今の時期に遊びに来たのかと言われる。
ハルビンはやはりなんといっても、冰雕(氷まつり)だからね。

聖ソフィア教会も、
青空の日だったらもっと綺麗だったかな。

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小雨の降るハルビンの街角。

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ハルビンもどこもがロシア風の街角というわけでもなく、
途中、ネギだらけの広場に遭遇したりしました。

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そして、タクシーに乗り哈尔滨西站へ。
最近できた动车の駅。
ハルビン人も、一般的には哈尔滨站(一般的な火车站)を使うみたい。

駅までタクシーで行ったけれど、
北京と違ってタクシーの運転手さんが優しい。

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まあ、旅行先でよくあるけれど、
このときも、別の人と相乗りさせられたけれど、
でも快適。
北京タクシーの乗車拒否と、感じの悪さはどうにかならんのかな。

ということで、吉林駅まで动车で南下。2時間。
東北の人たちは何かと優しい。
結構重いバックパックを背負ってた私だけれど、
荷物の上げ下ろし、あとバックパックを背負うときにも、
よいしょと見知らぬ中国人が手伝ってくれる。
優しいのです。

そして、吉林駅から今度は慢车(鈍行)に乗り換えて移動。
1時間くらい揺られると、友人の実家があります。

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はじめての、慢车。
想像通り、ひまわりの種やら、ビールやら、とにかくごったごったとしています。
ちょっとこぎれいな日本人女子なんてこんなところには乗ってはおらず、
おかげでギョロギョロと見られます。
iPadで動画なんて見ようものなら、さらにギョロギョロと。

それも旅だね。




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【中国東北バックパック一人旅】ハルビンのメインストリートにて。

それにしてもハルビンの人が喋る中国語は美しい。
CCTVのアナウンサーにハルビン出身の人が多いのも納得。
ハルビンは中国語の標準語を一番美しく喋る場所と聞いてはいたけれど、
ほんとそう思った。
北京では聞かない、美しい中国語。

そんなハルビンのメインストリート「中央大街」を散策。


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ここはどこを切り取っても、欧風。
ロシア風と言うべきか。
上海の外灘の雰囲気ともまた違った独特の個性を持つ建物群。


ここはハルビンで一番有名らしいロシア料理レストラン。
お昼ご飯をここで食べようとしたけれど、散策時間が早すぎて空いてなかった。
古き良き洋食屋さんみたいな風情で、好き。

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そしてユニクロもあります。

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2人並んで立っているのがかわいい。
さすがハルビン。背の高い若い2人でした。
が、ハルビン人の友人いわく、ハルビン男子の特徴は背が高いのもそうだけれど、横も太いのが特徴だとか。でもデブの人はみかけなかったなぁ。

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なんかここの景色が好きで、
何だか分からないけれど好きで、
夜も昼も通っちゃった。

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そしてロシア土産のようなものを売るお店もたくさん。
が、結局何も買わずじまい。
マトリョーシカはちょっと欲しかったけれど。

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そして、街の交通。
タクシーはつかまりやすかったし、運転手が温和だった(北京とは違う)。
路線バスにはハルビンでは乗らずじまい。
路線バスフェチとしては、ちょっと遺憾。

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この中央通りでは、自分用に冬用のブーツを購入。
さっそく履いて来た靴をお店のお姉さんに頼んで北京に送ってもらい、即はきかえた。
200元ちょっとだったけれど、値切らず。
100元以下にはなっただろうけど、ハルビンではハルビン人の友人に色々とお金を出してもらって自分の財布をほぼあけずじまいだったので、200元、ねぎらず、ハルビンに落としてきた。

旅はまだはじまったばかり。


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【中国東北バックパック一人旅】ハルビンの美しい夜景

ハルビンは夜景が美しい。
整備された街並みに、橙色と黄色の混じったようなネオン。
街中がネオンで明るいのは、北京では見られない光景。

聖・索菲亜大教堂(聖ソフィファ大聖堂)も、きっと夜の方が美しい。
ロシア兵士の軍用教会として1900年頃建てられたロシア正教会の教会。

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なんかキリっとした気分になる夜景。
そして、なんとなく「大陸」を感じる夜景。
中国広し といえど、北京のたとえば天安門広場にいて感じる「広さ」と、
ハルビンにいて感じる「広さ」はなんだか違う。


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どこにいても
何をしていても、
自分からは手を離すことはできない。
ならば、
手を離したくないような自分でいたい。
そう思う。

ハルビン人の警官の友人にこの日は車を出してもらって回ったのだけれど、
なぜにわたしの中国人の友人は、
軍人や警官や、そんなのが多いのだろう。
でも、ちょっと思想がかった、体の少しいかつい、
そんな中国のひとたちはやはりかっこいい。

夜はロシア料理。
北京の雅宝路で食べるのと同じ感じ。

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それにしても、
ハルビンの街の中に、あまりロシア人はいないのね。
来る前までは、ハルビンの街って、金髪の人がたくさん歩いているんだと思ってたんだけど。


ハルビンのメインストリート。
中央大街。
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そして、メインストリートからひとつ入った路地。
なんだか何度も来てしまうくらい、ここの路地裏の風景が好きだった。
何でだろう。

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ハルビン名物のソーセージと飲料を、
友人の警官にもらい、宿に戻った。
宿の部屋の中が、ウインナーのにおいで充満している。
夜が明けるのを待ちながら、
わたしはわたしと眠りについた。





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【中国東北バックパック一人旅】ハルビンに到着。731部隊。

北京から动车に揺られること8時間。
電車は哈尔滨西站へ到着。
思ってたより寒くもない。

バックパック一人旅といえど、
ハルビンでは、北京の中国人友人のそのまた友人が車を出してくれることに。
「友達の友達は友達!」とほんとそのとおりの、この中国独特の気前の良さと、友達に対する優しさは、好きだなぁ。

ということで、
ハルビンで友人の友人のハルビン人と合流。
彼は警察官。

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まず向かったのは「731部隊」(詳細はこちら)。
日本軍が人体実験をやった場所ということで、前から気になっていたので、まずは足を運んだ。


結構郊外にあるので、
これは車がなかったら面倒だろうな。

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南京の抗日博物館より、
北京の盧溝橋より、
どこよりここはなんだか重苦しい。
まるでナチス。

入り口のおじさん。

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とはいえ、実は閉門時間が早い。
わたしが到着したときにはもう閉門していた。
が、このおじさんと交渉し、敷地内へいれてもらう。


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ハルビンの人でも、女性はなかなか気味悪くて来れないというここ。
細菌室やら、ガス室やら、いろんなものの名残がある。
真実がどこにあるのか、いまとなってはもう分からないけれど、
いずれにせよ、こういう場所がハルビンにはある。


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それにしても、
東北地方の日暮れは早い(気がする)。
15時くらいにはもう夕方の雰囲気。
北京とはやはりなんだか違う。

そして、大気汚染がひどく、小学校が休学になっていたハルビン。
この日も、なんだか白い空。
でも、ハルビン人いわく、こんなことは今年がはじめてだと。

乗せてもらった車の車窓より、真っ白なハルビンの夕暮れを眺める。
北の街にやってきたのだと、
後部座席で、ぼーっと感慨にふける。


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そして、旅はつづく。
わたしは、わたしと旅に出ている。




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【中国東北バックパック一人旅】そしてわたしは旅にでた。

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2013.10.27。
イギリス出張へ出掛けた夫を横目に、
わたしは大きなバックパックを背負い、北京駅から鉄道に乗り、旅に出た。
帰ってくる日を定めない、バックパック一人旅。

とりあえず持っているのは、
哈尔滨(ハルビン)までの动车票と、iPadと、重いバックパック。
ハルビンまではだいたい8時間の鉄道の旅。

早朝の北京駅はまだ薄暗く、
そして、音もなく、まさに旅に出てゆく緊張感と興奮で、
早足になった。

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世界は見て歩くもの。
自分は自分の足で歩くもの。

そしてわたしは旅に出た。





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Name : Mayukoo
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2012年より 北京在住。
  ◇お店していました→
「Open Kitchen」
◇Twitterしています→こちら
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「朝時間.jp」サイト内にて、チャイナレポーターとして中国の朝をお届けしています!→こちら
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