798芸術区と、北京と自分。

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ここは、798芸術区。
北京のアートスポット。
1950年代に東ドイツの技術援助によって建てられた工場の跡地をそのままアートスポットとして利用しているこの場所。
廃墟とアートと工場。
アーティストと作業着を着た作業員。
高級車とポンコツ。
そして、北京とわたし。

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じゃっかん周りの人たちに白い目をして苦笑いされるのけれど、
わたしはこの北京という街が最近どうしようもなく好き。
娯楽、ほぼなし。
街の美しさ、ほぼなし。
交通の便利さ、なし。
街の雰囲気、そんなによくない。
気候、寒いし乾燥している。
それなのに、どうして今ここにいることがこれほど血沸き肉踊るのか、
それは自分でもよく分からない。
きっと、この国の持つパワーかもしれないし、
それとも、この国の持つ人の血のパワーなのかもしれない。

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ある人と出会って、
自分とだいぶ年齢差のある女性との出会いがあって、
彼女との日々がわたしの北京にさらに色合いを強めさせてくれた。
そしてこの寒い冬を、越えるパワーをもらって、
そしてもっと受け入れることとか、
もっと排除することとか、
そういうただの生理現象みたいなことを、
やたらしたくなって、この寒い冬を、あまり寒い気分じゃなく過ごしている。

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日本じゃ出会わないひとたちと出会い、
男女・年齢、
そんなものを越えて、なんともいえない友情関係のようなものが芽生え、
そしてわたしはそこにのんびりと構えていていいという安心感もあり、
かと思えば、日々出会うただのそのへんの中国人の血や笑顔というものが、
こんなにもきらきらしたものだったのかと思ったりして、
これはいつぞやの青春に似た姿。

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↑このアート区の建物もそうだけど、
北京の街は他の中国のどの街よりきっと、
赤い横断幕に書かれた中国共産党的思想がどこにても目にはいってくる。
それは、ただの漢字の羅列かもしれないし、
実際にそれは、2012年の今、誰の心にも何も残さない活字なのかもしれない。
ただ、わたしはなぜかそれを全部読み、
そして、その言葉の威圧感を気に入り、
おまけに、その言葉を浴びせられている国民が素敵だと思う。
思想的偏りなんてないけれど、
そもそも思想なんて大仰なものを持ち合わせる脳もないのだけど、
でも、この街にじんわり溢れている思想的なものが、
わたしをなんだか妙に刺激してくる。

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ほら。
あ、そ。
と思うでしょう。
そうやって言っているわたしに対して。
でも、どうしたことか、ここ最近、
完全なる感性の麻痺なのか、人の視線的なものの麻痺なのか、
海外生活独特の開放感のせいなのか、
思ったことをただ思ったとおりに感じ、
それを発する、ことばで発する、態度で発する、
そしてそれにいちいち意味付けしない、
そんなことを繰り返している。

そうでなければ、この街で、
そうでなければ、この時代に、
うまく折り合いをつけて生きて行くことなんて
わたしはできないのだ。

周りがどうであれ、
まずここで自分が思っていることが全てだと、
そういう思うところからはじめているのだ。

だから手紙を書きたいし、
中国語をできるだけ使いたいし、
誰かと1対1で関わりたい。
でも、それをひとたびFacebookだ何だってなると、
1対多数で話がはずんでしまっているのを眺めながら、
極端に冷めた気分になりながら、
手紙は1対1だから手紙なのに。
自分が熱病にでもかかったのかというような、
この血の騒ぎを押さえるのが大変で、
じっとしておれなくて、
でも、この寒い北京の冬の夜、
ただまっすぐの夜道を歩きながら、
たくさんの車に横を抜かされながら、
このまま道をゆくとあの天安門。
そしてこのまま道を戻ると、高層ビルのオフィス街。
どっちに進んでも、どっちを選んでも、
どっちでもいいけど、歩いていたい。
ずっとこの街を歩いていたい。

でも、きっと、
少し疲れているのかもしれないと、
自分では少し思っている。

そうだけど、
疲れていることを疲れていると思ったら、
足を持って行かれて、ただそこに居るだけになってしまうから、
だからどこでもいいから、
寒くても、明かりがなくても、
歩きたい。

北京の街は、
とくに夜の北京の街は、
ストイックに寒かったりするけれど、
そしてマゾヒスティックな気分にもなるけれど、
たまに強烈に臭うし、たまに車が突っ込んでくるけど、
でも、歩いていたい。

自分が何を思っていまそうしているのか、
たとえば昨日思ってたことが全然違うし、
明日もきっと違っているし、
だから、きっとこうやって歩いているのがおもしろい。


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作者:Mayuko
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2011年冬より半年ほど上海在住。
2012年7月より北京での暮らしがスタート
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