夜の散歩で。想うこと。

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夜になると涼しくなって、
夜の散歩をしたりする。

いつでもにぎやかで、
色がたくさんあって、
活気もある。

果物、風船、青い光線、花束、蓮の実、ニセモノスマホケース、
いろんなものが並び、
いろんなものをいちいち横目で見ながら、
夜の散歩をしたりする。

何が正しくて間違っていて、
何が幸福で何が幸福じゃないのか、
時にひとり早足で歩いていたり、
時に旦那さんとゆっくり歩いていたり、
時に友人と雑踏を踏みしめていたり、
そんな風に、ただ夜の散歩をしたりする。

誰かが亡くなったり、
誰かが日本へ本帰国していったり、
誰かが北京にやってきたり、
誰かが何かを企んだり、
そして誰かが自分のそばに居たりする。

そこに音楽もあるし、
香りもニオイもあるし、
ちょっとばかりの文学もある。

夜の散歩が好きだ、
とは特別思わない。
だって昼の散歩も好きだし、
もっと好きなのは路線バスに乗ることだから。

でも、この街の夜は、
いつでも何かキリスト教的な、
なにかゆるされそうな、
ゆるしてはもらえなさそうな、
そんなことすらどうでもいいような、
活気のあるような、
死んでいるような、
これからのような、
もう終わったような、
いろんなものをひっくるめたグルグルした夜だと思う。

そんな夜、
わたしは夜の散歩をしたりする。
イヤホンから聴こえて来るのはどれも中国の歌。
愛を歌い、青春を歌い、国家を歌う。
意味をなさない記号のようなものはまるでなく、
そこには意味があり、
意義もあり、
意思も意志もあり、そんなことしていると、
石に躓いたりする。

意味のない踊りも、文章も、
「中国は記号だ」と言ったのは村上春樹だけれど、
ここで生活していると記号のようなものは何一つない。

ときにどうしようもなく感情が溢れるかと思えば、
ときにどうしたって感情が動かなかったりする。

遠い日本で、
遠い世界で、
友達がいろんな風に暮らしている。
家族がいろんな風に生きている。

そんな点のような、ものが、
自分もたったひとつの点のようなものが、
こうやってなんだか大きく深呼吸をしたり、
大きく笑ったり、大きく悩んだり、
大きく勉強したりしながら、
夜の散歩をしていたりする。

でも、ひとつ思う。
夜の散歩より、路線バスに乗る方がどれくらいも楽しいものだ。




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作者:Mayuko
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2011年冬より半年ほど上海在住。
2012年7月より北京での暮らしがスタート
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