旅の本だけのbook cafe @早稲田
『村上春樹の読み方〜中国語圏における村上春樹
今回は、
「中国語圏における村上春樹」というテーマ。
◇ 上海・北京にて村上春樹が広まったのは1998年(政治運動に疲れた中国の若者と、村上の描く資本主義で孤独を感じる若者に共感した)
◇ 世界ではじめてハルキムラカミを翻訳したのは台湾
◇ 台湾では村上春樹人気はすごく、カフェ「ノルウェイの森」や パブ「海辺のカフカ」などがある
◇ 台湾では「1Q84」だけ売る専売書店ができた
◇ 中国では当初「資本主義の悪の部分としての村上作品」として読まれ、社会主義の正当性を高めるために活用された
◇ 中国では「ノルウェイの森」は発売当時、ポルノ小説として紹介され、表紙の装丁は着物のはだけた日本女性のイラストだった
◇ 1991年〜1995年、村上小説は中国で発禁となる
◇ 『上海ベイビー』の作者、ウェイ・ホイは村上作品に影響をうけた‘村上チルドレン’である
◇ 『中国行きのスロウボート』の冒頭「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な孤独が存在しないようにね」は、村上が大きく影響をうけた魯迅の『野草』の一説を真似ている「絶望の虚妄なることは、まさに希望と相同じい」
◇ エルサレムスピーチでの「高い壁と卵」は、その3年前に中国にて同内容のコメントを発表している(チベット暴動、地方労働者の都市部への出稼ぎ問題などに関して)
◇ 先生を裏切った記憶・・・『中国行きのスロウボート』と魯迅『藤野先生』
◇ 村上春樹「父は戦争中に徴兵されて中国大陸に行きました。中国は僕にとって実在するものではありませんが、しかしとても大事な“記号”なのです
◇ 『1Q84』の“ふかえり”の父は、毛沢東の革命思想を崇拝
中国を舞台にした映画『北京ヴァイオリン』
続:中国を舞台にした映画
『北京の自転車』
第51回ベルリン国際映画祭で審査員特別賞を受賞したヒューマンドラマ。経済成長が急激に加速し、都市が変ぼうしていく一方、都市部と農村の貧富の格差が社会問題となった中国・北京を舞台に、1台の自転車を介して出会った17歳の少年二人の青春模様が描かれる。主人公の少年二人を演じたツイ・リンとリー・ピンがベルリン映画祭で新人男優賞を受賞。中国で生きる少年たちのリアルな姿から目が離せない。
ストーリー:村から北京に出稼ぎに来て、自転車宅配便の仕事をすることにした17歳の少年グイ(ツイ・リン)。毎日懸命に働くグイだったが、ある日何者かに自転車を盗まれてしまう。一方、仲間たちの中で一人だけ自転車を持っていない高校生ジェン(リー・ピン)は親に内緒で中古自転車を購入。それは、グイが盗まれた自転車だった。
『小さな赤い花』
4才の少年チアンが預けられた、北京にある全寮制の幼稚園。そこは「みんな同じであること」が賞賛される社会だった。最初は周りに迎合する努力をする彼だったが、次第に園内の教育方針に疑問を抱き、勇敢に一人で反抗的な行動に出る。しかし、校長先生の提案で次第に孤立していくチアン。早く大人になりたい、そうすれば自由になれるからと信じるチアンが、逃げ出した幼稚園の外で見たものは―――。
『小さな村の小さなダンサー』
中国の小さな村に生まれ、毛沢東の文化政策による英才教育でバレエの道を志した少年、リー・ツンシン。成長後はアメリカに渡り、そのたぐい稀な才能を認められる。ダンサーとしてさらなる成功を望む彼は自由な新天地に大きな夢を託すが、それは彼と家族にとって新しい人生の始まりだった……。
『胡同のひまわり』
北京の昔ながらの横丁“胡同“を舞台に、急速に変化する現代中国の3つの時代を見つめ、ある一家の歩みを描いた温かい感動作。旧世代の父親と新世代の息子の、世代間の対立を中心に、葛藤と愛情、親子の絆が瑞々しい映像で綴られる。
中国を舞台にした映画
活字浸け
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2011年冬より半年ほど上海在住。
2012年7月より北京暮らしスタート
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