中国の祝日3連休(端午節)を利用して、南京へ。
南京は、上海から高速鉄道で1時間半の場所(上海火车站発)。
日帰りで行ってきた。
上海と南京がこんなに近い場所にあると、知らない人も多いのではないかと思う。
実際わたしも上海に来るまで知らなかった。
日本人が一番多く行く中国の観光地 上海と、南京。
結論から言うと、とても居心地の良い街だった。
↑これはなんと、地下鉄の「切符」。
このおもちゃのようなコインで、改札を通ります(ピッ、とSuicaのようにタッチするだけ)。
なんだかこの切符にはまってしまった私。
紙の切符やICカードに慣れているので、こういう丸い形のものを見るとなんだか地下鉄までもが遊園地の乗り物みたいに思えてしまう。
そして、地下鉄でまず向かった先は、
やはり、ここ。
↑「南京大虐殺紀念館」
中国での正式名称は、侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館。
ちなみに↑の写真のこのお洒落な建物が紀念館。
この建物の設計は、意外にも日本人。
そしてこの建物の建設費の一部分を日本も支払っている。
↑
入り口はこの行列。
日本人や欧米人はいなかった。
そして館内に入ると、この記載。
ここは中国の愛国教育重点基地のひとつに指定されており、
抗日の紀念館の代表格とされている。
↓
館内の様子については、敢えて割愛する。
日本人はわたしたち夫婦くらいしかいなかったので、
館内ではほとんど言葉を発さずにいた。
ここは、いろんな観点から、いろんな思考を巡らせることのできる場所。
色々な思惑がうずまく場所でもあるけれど、
そして中国人のほとんどは「日本人は南京事件のことを知らない(学校でも習わない)」と思っていると聞く。だから、「日本の教科書にきちんと記載されている」と知るととても驚くと聞く。
そう、知っている。
その事件の名前、だいたいの時期、そしてだいたいの内容。
その人数がどうだとか、その内容の真実の程度がどうかとか、
そこを日本のマスコミが議論するかもしれないけれど、
この紀念館に来て思ったこと。
それは、
「わたしは知らない」
ということ。
とてもセンシティブな内容でもあるので、
ネット上、無記名、読者もよく分からない中なので、
あまり何も言えないけれど、上海への観光の1日に一度立ち寄ってみるべき場所だとは思う。
そして、南京の町歩きは続く。