寝台列車に乗って、朝10時前に吐鲁番(トルファン)に到着!
トルファンは、ウイグル語で「くぼんだ土地」という意味。
海抜がマイナスのところがほとんどのこの土地は、夏になると灼熱地獄に。
そう、実際、iPhoneはこんな感じ!
そう!
40℃!!
そして、トルファンに入るといよいよウイグル族が主流となってくるので、街並みや建築物・人々もまるで中国っぽくないそれとなってくる。
この日も車を1日チャーター。
ドライバーはウルムチ出身の若者!
敦煌と違って、車窓から見えるのは砂漠というより、赤茶けた岩っぽいごつごつとした山。
こんな変な建築物も。
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もちろん、こういう「っぽい風景」も。
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そしてまず向かったのは、「ベゼクリク千仏洞」。
ここは5世紀から14世紀にまで遡る仏教石窟。
火焔山の下にある峡谷の絶壁の上に位置していて、なんだか異国情緒たっぷりの王国のような風情。そして、ここには77の石窟が存在する。その大部分はしばしば四つの部分に分けられたアーチ状の天井を持つ長方形の空間になっており、それぞれに仏陀の壁画が描かれている。
だけど、ここの壁画はかなりの損傷を負っている。
そういった損傷の多くは偶像崇拝を禁止するムスリムによるもので、特に壁画の目と口の部分が削り取られていることが多かった。
そして、(↑写真)このあたりは、ウイグル語の新聞をみんな読んでいる。
学校では中国語を学ぶようだけど、実際使っているのはウイグル語。
新聞を撮らせてもらった。
(何を書いてあるのか全然分からない!)
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そして、車はまた赤茶けた砂山の一本道を走っていく。
どこにいても、暑い!!
そして、こういう風景(↓写真)が非常に多い。
この茶色いレンガ調の小屋は、ここの名産の干しぶどうを作る小屋とのこと。
この建物が至る所にある。
そして、以下はトルファンの街の風景。
特にこの辺りはウイグル民族の生活が間近で見れた場所。
ほら!もう完全に異国でしょ。
絨毯を洗っているウイグル族や、葡萄を干しているウイグル族。
とにかく、ウイグル族の生活というのは、とても色鮮やか。
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車のすぐ横をこんなかわいい車が走る。
小さい子も、イスラム系のこの帽子をかぶるんですね。
そして、羊はいろんなところで吊るされている。
(写真が悪いけれど、ここに羊がまるごと干されていた)
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そして、次に向かったのは、ここ。
「高昌故城」。
ここは、古代高昌王国の都があった土地。
故城の歴史は古く、紀元前一世紀にはすでに城壁が建てられ、その後1300年以上も存在していた。それから13世紀末の戦乱の世に倒壊したが、その輪郭が2000年以上過ぎた今も火焔山のふもとに残っているというわけ。
ウイグル人のおじさんの操るロバに乗って、総面積200万㎡(周囲は約5km)にも及ぶ古城の名残の中を走って行きます。
こういう「遺跡」のようなものは、中国人は好きではないのか、まったく観光客がいない。
その方がありがたいけれど、ここは本当に素敵な場所だったのに、もったいない!
旅情満点!
その昔はどんな色のどんな建物でどんな人が生活してたのだろう。
ロバは進んで行きます。
ちなみに、ロバのひき馬車はひとり20元!(タダじゃぁ〜ありませんよ)
往復6kmの道。
そして、ロバとおじさん。
(ウイグル族っておおらかな人も多いけど、このオジさんはあまり笑わない人だったな)
そして、この故城付近のお店。
ここの商売人はしつこい。子供ももちろんおいかけてくる。
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そしてお昼ご飯。
ドライバーに降ろしてもらって行ったのは、新疆料理の有名店。
これがその後の新疆ウイグルの旅で何度か口にすることになる「新疆拌面」(中国名)である。ちなみにウイグル語で言うと「ラグマン」という料理。
日本の稲庭うどんのような麺の上に、羊肉とタマネギとピーマンをケチャップでピリ辛で炒めたものをのせた料理!(味付けはタバスコをかけたスパゲティーナポリタンを思わせる)
これがおいしい!!!!
そして、おやつはこれ。↓
気温40℃だもん。
買ったアイスは溶けた状態で固まっていて、形がイビツ!
街の椅子やベンチには、こんなものが。
たしかに、置いてあるだけで涼し気。
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トルファンの名産といえば葡萄!
葡萄園のようなものもある。
たとえばこの写真↓のピンク色のカゴ。
これは葡萄を仕分けするカゴで、街の至る所でこのどぎついピンク色のカゴを目にする。
↑もちろんこのワンピースの女の子のうしろにあるのも、その葡萄仕分けカゴ!
ちなみに街の壁にはこんな素敵な絵がたくさん描かれている。
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売り子さんが着ているのは、ウイグルの民族衣装。
この小さい女の子が着ているのも、ウイグルの民族衣装!
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露店。
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そして、ウイグルの食卓というのは、こういうのが多いのでしょうか。
トルファンの街でよく見かける。
この屋外ちゃぶ台光景!でも、素敵!
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そして、スイカを食べ終わったあとの光景。ピンクの壁に水色のドア。
この色彩感覚ってすごいと思う。中国以上にウイグルは色彩が独特。
日本は、ほんとに色があっさりしてるなぁと思う。
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そして、そんなウイグルの街 トルファンにもやがて遅い夜がやってくる。
この日はトルファンに1泊。
トルファンのウイグル市場と、旅情満点の屋台のはなしはまたあとで。
(→つづく)
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