2013年06月の記事 | シャングリラムービーの箱の中で   from 北京

     
      

珈琲の香りと北京の大気汚染と。

珈琲の香りと北京の大気汚染。
まるでどちらにも似合わない写真を、敢えて。

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日曜の夜は、少しはやめの夕飯。
近所の日本食レストラン。
大正をテーマにしたこのお店、BGMは美空ひばりなんかが流れます。

上海生活半年、
そのあと北京にうつってきて、もうすぐちょうど1年に。
北京という街は、わたしにとってとても強烈に心を揺さぶって来て、みんなに言わせると「え〜、上海のほうがいいじゃん〜」って感じなんだけど、わたしは北京が好き。

きっとそれは、
ここで出会った人の縁や、
ここで感じた自分のこころのゆさぶり、
全てを総合したときに、この街が好きなんだと思う。


人生就像一杯没有加糖的咖啡,喝起来是苦涩的,回味起来却有久久不会退去的余香。

苦いことが多くて、
甘いことも多くて、
でもやっぱり苦いことだらけで、
それは自分が、たとえばここで暮らす日本人奥様とばかり一緒にいないし、洒落たランチに没頭もしないし、基本は一匹狼、でも飲み会大好きという、いわゆるオッサン的暮らしをしているので、一緒に居る友人たちは中国人日本人ひっくるめ、なかなか一筋縄ではいかない人たちも多くて、けっきょく、総合的に、

苦いことが多いのだ。
でも、これこそ北京だと思うのだ。
苦い分、何冊でも本が書けそうなことばかりだよ。

ほらだって、
北京の空気もここ数日ずっと、最悪。
真っ白だよ、空が。

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でも、豚だって、
こんな顔だよ。

まっすぐ見れないときは、横見して、
そうやって暮らすのですよ。




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サラブライトマン in Beijing !!

先週の金曜日、サラブライトマンのワールドツアーの北京公演がありました。
大学受験のときから、偶像崇拝ならぬ 偶"歌"崇拝 のごとく聴いていた彼女の歌。
友達に言うと、「どんな精神状態の受験生だよ!」と言われるけれど、ほんとサラブライトマンしか聴いていなかった大学三年生。

そんなサラブライトマンの生声をまさか北京で聴くことになるとは。


会場のホール。
この白い霧は、コンサートの粋な演出なんかじゃありません。

ここは、北京。
大・気・汚・染 ♡
ですよ。

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大きなホールでのコンサート。
いつかテレビで観た、ウィーンの古い教会でサラブライトマンが歌ってて、客層もウィーンのお金持ち、みんなスーツに蝶ネクタイなんかを身につけて聴いているようなそんな雰囲気はない。
当然。
中国だし。


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でも、莎拉·布莱曼(サラブライトマン)はやっぱり好き。
北京五輪で歌って以来中国人も彼女の歌をなかなかよく聴き知っているようで。


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でも中国だから、
演奏中の写真撮影あり、飲み食いあり、お喋りあり。
まあ、そんなことをひっくるめて、エンジョイしましたよ。


帰りのタクシーの車窓より。
雨模様。雷まで。
天安門前は、韓国と中国の国旗が掲げられてました。

ここは北京。

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夏だし、中国だし、生きてるんだし。

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ビールを片手に、
ローカルなものだったり、
路上のドローカル串焼きだったり、
そんなものをつまみながら、
なんだかとても北京にいることを実感するときがある。
そして何かに感謝するときがある。

この街が好きだと、
ほんとうに思う。


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天安門にて、降旗。

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最近なかなか晴れる日の少ない北京。
雨だったり、灰色だったり。

そんななか、ふらっと天安門へ。
ここにくると、中国人じゃない私も、なんか身体の中心部を感じることができるのよね。
バランスをとるための場所。

そしたらちょうど「降旗(国旗を降ろす)」の時間。
天安門前の国旗は、日が昇るのと同時に国旗を揚げ、日が落ちるのと同時に国旗を降ろします。


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19時過ぎなんだけどまだまだ明るい。
そして旗を降ろすのを見に来た中国人たちがたくさん。



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そして、このたくさんの行進が国旗掲揚台に近づいてくると、いよいよ国旗がおろされます。
でも、降旗のときは、国歌の演奏もなく、静かにただ旗が降りて行くだけだけど。


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北京へ観光にきた中国人はこうやって旗が降りるのを眺めています。
まるでアイドルのコンサートみたいだね。

天安門は北京の中心にあるけれど、
(というか天安門を中心にいろいろなものが構成されているけれど)、
私も日本人でありながら、
この場所がとても好きなんです。



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なぜか美しいと思う、路傍のスローガン。釣魚島のうた。

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北京の街は赤い横断幕が多い。
いわゆる“鼓舞系”スローガン。

日本の「AC」とかのCMで流れそうなことが、
赤い横断幕にデカデカと漢字だけで記載され、掲げられる。
そんなものをじーっと見て、実際に鼓舞されているような中国人を見かけたことはないけれど、おそらくそれほどまで自然と街に馴染んでいるのだけど、外国人の私にとって、この「漢字」の一文字一文字の強烈さが何とも好き。

中国共産党系の書籍、そんなものを読みながら、
上海とはまるで雰囲気の違うここ北京の空気を肌に感じるのが好きなのだ。

かわってるわね。
上海の方が楽しいじゃない、暮らしやすいじゃない。

みんなに言われるけれど、
でも北京がなんとも好きなのだから仕方ない。

今日の写真は、ごく普通の住宅に掲げられた「共産党万歳」の文字。
こういうさりげなさが、私の「北京心」をくすぐります。

なんつって。


そして、最近中国人の仲良しが教えてくれた歌。
「我们的钓鱼岛」(われらの釣魚島)
言うまでもなく尖閣諸島のこと。

聴きやすくて、活気があるので、
よく聴くみたい。
「聴いてみなよ」と差し出されたとき、「ん??」って思ったけれど、たしかに血気さかんになりそうな歌。でも歌詞はなかなか刺激的。

(↓YouTubeはりつけます)


こういうのも、今の日本じゃ考えられないよね。
でも、地雷キャンペーンのときに小室ファミリーが歌ってたああいう感じに、わたしてきには近い感じがしなくもない。

ここ中国にいて、
国と個人。そんなこともよく考えます。



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中国の伝統的スニーカー「フェイユエ」。

 フェイユエの存在は知ってました。
上海で暮らしていた頃、安くて大人可愛いスニーカーということで聞き知ってたけれど、特に買う機会もなく。

でも北京在住の欧米人がかっこよくこの中国のスニーカーを履いているのを見て、私も欲しくなって。
で、国子監の近くのこのショップに。


Feiyue(飞跃)という上海生まれの中国を代表するスニーカー。
80年代までは陸上競技や球技でも運動する人は誰もがフェイユエを履いていたとか。
国内外の中国武術の愛好家が愛用しているようで。
少林寺の武僧も足元はフェイユエだとか。




でもここのショップの内モンゴル出身の店員さんいわく、
中国人はこのブランドを好むことはなく、
やはり国外の「ナイキ」「アディダス」を好むようで。
たしかに中国人がフェイユエを履いているのをあまり見ない。


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ということで、わたしもこの定番のデザインのスニーカーを購入。
58元(=1000円しない)だよ。
安い安い。

そして履いている写真がないからよく分からないけれど、かなり可愛い。
この夏の、街がなかなか危険な北京の足下はこれに決まりだね。


ちなみにこのフェイユエのショップ。
北京の中では品揃えが豊富な店舗のようで。
国子監通りのお洒落ショップの集う一角にあるのですよ。



隣もこんなお洒落ショップ。
スニーカーって普段あまりはかないけれど、
楽だから、いいね。デビューだね。






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北京在住外国人なら、お洒落な休日。

北京在住の外国人ならおそらく多くの人が知っているそんなカフェやレストラン。
お洒落な中国人も足を運びます。
休日は、なんとなく散策しながら軽くご飯を食べたり、コーヒーを飲んだりしながら、気楽に過ごします。

ALBAカフェ。
たっぷり3時間くらい滞在しちゃいました。

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Vinyardcafe。
牛肉ハンバーグにがっついてしまいました。
窓の外は雨。雨の胡同。
南锣鼓巷はもう飽き飽きするので、雍和宫あたりのこの風景がなんとなく安心できるね。

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隣の席に、背中にがっつりタトゥーを入れている中国人のかわいい女の子がいて、なぜかとても彼女のタトゥーの柄に惹かれてしまって、じろじろ見てしまった。
タトゥーをいれるひとたちって、
そのときどういう心境なんだろう。
何を、どこに、何のために刻もうとするのだろう。




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雨模様の胡同。哀愁風景。

雍和宫あたりを散策する休日の今日。
雨模様の北京。


まだまだヒト気の少ない胡同では、
いろいろな音やにおいが。

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聊天(おしゃべり)




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打扑克(トランプ)






蔬菜店(野菜専門店)





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北京は秋が一番良い季節だと言う。
毎日、青い空が広がり、空気が涼しく気持ちいいから。

でも、極寒の冬、そしてこんなじめじめした雨の夏、こんなときこそ、北京のこういう胡同(昔ながらの細い路地)はその本領を発揮しているような気がする。


何も、青くて澄み切った空だけが空だけじゃない。そんな休日の雨凌ぎ散歩。





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日本から北京へ。

1週間程、日本に帰っておりました。 

久しぶりの日本では逆カルチャーショックが多く、 
ああおっとりした国だなぁ、 
平和だなぁ、 
なんて考えながら、 
新聞の広告欄に踊る、 
「あの世」だとか「運命」だとか、 そういう部類の、
いわゆる目に見えないものにすがったり頼ったりするその風潮が何とも気持ち悪く。 

最近、目に見えないものはもう信じなくなって、 
こうすれば報われるとか、 
こうすれば罰がくだるとか、 
そういうことは考えなくなって久しい。 

思えば北京の極寒の冬の頃から、 
そんなことは考えなくなったな。 


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今回の空の旅のおともは、 
吉本ばななの“旅の小説シリーズ”。 

『不倫と南米』と題されるこの小説は、 アルゼンチンを舞台とした短編集。 
ああ、アルゼンチンに行ってみたい、 どこどこへ行ってみたい、 そんなことを思いながら、多少の現実逃避を脳内で繰り広げながら、 でも、北京で暮らす今も、 長い海外旅行のようなもので、 「生活」「日常」といっても、ちょっと質の違うような毎日で、 だからって言い訳するわけじゃないんだけど。


たとえば、関空を出発したときはこんな景色。
青空。
空は蒼いものだと思う。元来。

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北京に到着するとこうなる。
空は白いものかもしれない。元来。

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タクシーに揺られ、
車窓を眺めながら、1週間ぶりの北京がじつによく身体に馴染む気がする。


この街が果たしてどういう街なのか、
たとえば天安門まで行って、
故宮までいって、そんなことも簡単にできるけれど、
思えば最近天安門とか故宮とか、
「北京的中心地」へまるで足を運んでいない気がする。

アルゼンチンであっても、北京であっても、日本の小さな都市であっても、そこに人の営みがあり感情がある。
でも、どうしてもどこいてもなんだか落ち着かないような日々も長い人生のあいだにはあるようで、北京の大気汚染で曇った白い空がむしろなんだか癒しのように差し出されているような気さえするような日もあるようで、
そんなこんなで北京へまた戻って来た。

生きること暮らすこと、
それはもしかしらいい意味で「長い茶番劇」なのではないかと、
なんだかそんな風に思うのだ。



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北京にポールスミス

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北京三里屯のポールスミスがやっとオープンしてましたね。
ということでふらっと立ち寄ってみたけれど、
セレクトがあまり好きでなかった。
長年のポールスミス愛用者としては、
何とも残念な感じ。

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まるでポールスミスとは関係のない写真たち。
中国によくある、青空健康器具広場でございます。
たまに酔っぱらうと、
夜中にこういうもので遊戯してしまうわたしですが、
昼間は何とものどか。


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憩いでございます。


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結局、
前門のH&Mまで行って、
夏の洋服を購入。

暑い夏、ワンピース1枚で十分でございます。
カラフルに、悩まずに、
自然にまかせて、
生きていきましょう。


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2011年冬より半年ほど上海在住。
2012年7月より北京暮らしスタート
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